ナンバ歩きって知ってます?
私たちは日ごろ歩くとき、足と手は左右反対に出しながら歩いています。
足と手が反対に出るということは、骨盤は前後に動きます。腕も振るので身体はねじれます。
それに対して、ナンバ歩きというのは、足と手を同じ方向に出す歩き方です。同じ方向の足と手が出るので、身体はねじれません。
江戸時代以前の人は着物を着ていたので、ねじれの少ないナンバ歩きが一般的だったらしいです。
社会の教科書にこんな写真載っていたような気がするのですが、よく見ると飛脚も参勤交代のお侍さんもナンバ歩きだ!
ナンバ歩きの効用
1.ひざ痛に効果的
今ではこんな歩き方している人は見かけませんが、実はこの歩き方ひざ痛のある人にはいいらしいのです。
普通の歩き方は膝を伸ばし、かかとから着地するので、着地の時の衝撃は膝にかかります。
けれども、ナンバ歩きでは常に軽く膝は曲がっている状態で、足裏全体で着地するので膝にかかる衝撃が軽いのです。
ちょっと、歩くのに違和感があるかもしれませんが、ウォーキングしながらやってみるといいかもしれませんね。
2.着物を着たとき歩きやすい
たまに着物を着る機会があるのですが、これまで着物の作法なんぞは習ったことがないので、「歩くときは内股で歩く」
くらいしか知識はありませんでした。
骨盤力では内股はよくないとされているので、着物を着たときはどうすればいいんだろうと思っていました。
けれど、ナンバ歩きを知って、着物のときはこれで歩けばいいんだ!ってわかったら、うれしくなりました。
軽く膝を曲げて、足裏全体で着地する、そうすれば、草履の先をひっかけることもなくなりますね。
もうすぐ、息子の結婚式を控えているので、そのときずっこけないように、今からちょっと練習しようと思います。
画像をお借りしました。
3.山登りで使える!
山に登っているとき、私はあまりストックは使わないのですが、登りがきついときは腕を振るより、動かさないほうが楽に登れます。
ショルダーの下のほうに手をかけたり、腕を組んだりして腕を動かさないほうが体の軸がブレなくて、楽に歩けるような気がしていました。
実はこれがナンバ歩きを自然にやっているんです。上半身を固定することで出した足と肩が連動して動くことで負担が減るのでしょう。
重たいリュックを背負って登るのでできるだけ身体の負担は少ないほうがいいですよね。
下りはまだやってみたことがないので、今度試してみようと思います。