100万本のスズランの入笠山
骨盤力で登山を実践中の大山です。
今回の山は南アルプスの入笠山。前の晩、100万本のスズランが見ごろだとの情報を旦那がゲットしてきたので、急遽行くことに。4時過ぎに起こされ、寝ぼけながらおにぎりとコーヒーを入れて、洗濯物を干してもらって5時に出発。
中央高速の諏訪南ICで下りて、入笠山登山口駐車場を7時過ぎに出発。割と整備された歩きやすい道を少し歩くと、こんな花?がお出迎え。
ゴールデンウィークに登った塔ノ岳で初めてお目にかかったマムシグサ。今日は朝日に当たって輝いて見えました。
1時間ちょっとで入笠湿原到着。
ここへはゴンドラに乗ってしまえばだれでも来られる、人気のスポットのようです。
早朝なのでまだだれもいませんでした。ここは山から下りてからゆっくり回ることにして、先に進みます。
この先に、今スズランが花盛りのお花畑があります。
最近はシカが根こそぎ植物を食い荒らしてしまうので、湿原やお花畑の周りはネットで囲われ、出入り口は引き戸になっています。
先日行った尾瀬もシカの害が深刻で、いよいよ駆除に乗り出しているようです。
あちこちの山で、ネットが張り巡らされているのを見ると、複雑な気持ちになります。
こんなぶっそうな看板も…。
100万本のスズランの咲くお花畑?
オレンジのレンゲツツジの咲く緑の草原のどこに100万本のスズランがあるのか?と思うでしょ?
スズランって小っちゃい花だから、ちょっと見てもわからないいんです。でも緑の草の下に可憐な花を咲かせていました。スズランばかりでなく、シロバナノヘビイチゴやツマトリソウなども一緒にかわいくさいていましたよ。
お花畑を通り過ぎて、いよいよ入笠山頂上へ向かいます。
コナシの花のトンネルを抜けると視界が開け、目の前に雄大な八ヶ岳が…。
頂上からは目の前に八ヶ岳、甲斐駒ケ岳、仙丈岳、富士山、木曽駒ケ岳がよく見えました。
残念ながら、北アルプスは雲が付いていて見えませんでしたが、360’の大パノラマで広々とした気持ちの良い山頂でした。
大阿原湿原へ
山頂を後にして、大阿原湿原へ行ってみました。
行ってみて初めて知りましたが、ここは日本で最南端にある高層湿原なんだそうです。
かなり、草地化が進んできていて、湿原としては乾燥度が高い老年時代に入っているようです。
コナシの咲く木道を進んでいくと、広い湿原が見渡せます。
カラマツの新緑にカラマツオガセが風に揺れてきれいでした。
半分ほど進むと、水が流れ苔がとてもきれいなところがありました。
そこに広がる湿地帯を地元の方が、絵をかいておられました。
南アルプスや八ヶ岳は苔の種類もおおく、樹林帯は深い苔で覆われたところが多いのですが、苔もよく見ると色や形に個性があってみてるとおもしろいです。
岩に木の根が張出し、その周りを苔がおおっていて、自然の生命力を感じました。
入笠湿原の花畑
入笠湿原までもどってくると、ゴンドラからの沢山の人でにぎわっていました。
やまびこという山小屋の脇に珍しい花が見ごろでした。
アツモリソウ
キバナノアツモリソウ
キンポウゲのお花畑
マイズルソウ
下山したところには、ウツギの花が満開でした。
たくさんの花々と山頂からの雄大な景色を楽しめた今回の山歩きでした。
骨盤力で登山
どこが、骨盤力で登山を実践中なのかというと、リュックをしっかり体にあわせて、身体をブラさずにナンバ歩きの要領で姿勢の力で登山するという意識を持ってあるいてきたら、今回も身体の疲労度は軽く済みましたよ。
そして、一つ気づいたのですが、リュックが重く感じてきたり、猫背になってきたな…と感じたら、親指を外に向けながら歩いてみました。
すると、肩が開いて肩の痛みが軽くなりました。
親指が少し外に向いている姿勢はアナトミカルポジションといって一番きれいな姿勢なのです。
登山もきれいな姿勢で歩くと負担が軽減されるのですね。